- 更新日: 2016年4月11日
- 英語学習
R と L の発音と聞き分けの練習方法(俺流)
自分もそうだったのですが、おそらく英語の発音やリスニングで、日本人がもっとも苦手なのは R と L の音ではないかと思う。3年弱の英語学習でかなり正確に聞き分けられるようになったし、誰かの役に立つかもしれないので、ここまで私がやってきた練習方法をまとめておきます。
あくまで俺流な点にご注意お願いします。良いかも、と思われた方だけ真似してね。
英語の音の聞き分けやリスニング能力の向上のためには、まず自分がその音を発音できるようになったほうが効率が良いです。これは本当に間違いない。学生時代にこれを知っていれば‥と何度も思いました。なので、まずは発音の基礎をやりました。
— 目次 —
1. 発音記号とその発音記号の口・舌の形および音を丸暗記
2. R と L の発音時の口・舌の形と音を暗記
3. 常日頃から英語ではどちらのラ行の音なのかを意識して発音する
4. 正しい R と L の発音ができているかどうかの確認
5. iPhone アプリで R と L の音の聞き分け練習
6. それでも聞き分けられない場合
1. 発音記号とその発音記号の口・舌の形および音を丸暗記
英語の音を正しく発音できるようになるための第一歩目ですが、「発音記号」とそれに対応する「口・舌の形」と「音」を丸暗記しました。英語学習の初期に、発音記号を丸暗記しておくと後々のリスニング・トレーニングでの効率が良いです。後述するような練習方法で繰り返し練習して丸暗記して、発音記号の音を正しく発音できるようになっておきます。
発音の学習には、以下のサイトが素晴らしく分かりやすいです。
発音に関して書籍で学習する場合も、口と舌の形の断面図が載っているのがおすすめです。私は、英語耳という本で学習しました。
この本はかなり分かりやすく、リスニングにおける発音記号と正しい発音の大事さが説かれています。発音に関しては、これ一冊のみでOK。正しい発音記号と発音が身についてくると、英文を読んでいても頭の中で英語の正しい音が鳴る感じになります。聞いてても読んでてもリスニングの練習になるわけで、そのおかげで一石二鳥になるのが効率の良い理由です。
2. R と L の発音時の口・舌の形と音を暗記
とにかく R と L の発音・聞き分けが苦手という方も多いと思うので、そういう場合は R と L だけでもとにかく重点的にやる。
R の発音の仕方 [英語発音入門]
L の発音の仕方 [英語発音入門]
上記ページで、口と舌の形の断面図、および発音時の実際の口の動きと音を動画で確認できます。両者の決定的な違いのポイントは舌の位置。L(エル)は舌が上顎にベタっと付く、一方 R(アール)は舌が上顎につかず、巻き気味に奥の方に引っ込める感じです。
3. 常日頃から英語ではどちらのラ行の音なのかを意識して発音する
ここからは、俺流の要素が強くなりますが、私は特別に英語学習の時間を取るというより、日常生活に英語学習を組み込む方法を取っています。朝か晩に1時間ほど学習時間を確保するようには努めていますが、毎日必ずというのはなかなか難しいですので。
ということで、発音も日常生活に組み込む方法で身につけました。具体的には、英語で会話時や英文を読む時は意識するのが当然だけど、日本語の文章中でカタカナを見た時も英語での発音を意識する方法です。
例えば、日本語の文章中でライオンという単語をを見たら、一人で声を出せる時なら舌を上顎にベタっと付けて Lion(láiən)と発音。声を出せない環境でも、舌の動きだけでも練習、頭の中だけでも口・舌の動きをイメージするようにしました。
R と L の音の違いについては、英語で R, L を含む単語や、日本語のラ行のカタカナ表記を見た時に、どちらのラ行の音なのかを常に区別するように意識しました。英文で pray という単語を見たらこれは舌をつけないとか、カタカナでロックという単語を見たら、rock と lock のどっちかなと意識して読むようにする感じ。可能ならその都度発音練習、口・舌の動きだけでも練習。
あと、一人で歩いてる時とか暇な時などに練習。right/light, pray/play, wrong/long, grass/glass, grow/glow など、R と L が違う似た発音の英単語をぶつぶつ繰り返し唱えていました(キモいですねw
これらの練習は英語学習開始の直後(2年半ほど前)にすぐにやり始めたのですけど、日本語の発音にはない口と舌の動きなので、正直最初はしんどかったです。しかし、発音での口や舌の動きは頭で暗記というより、体で覚える感覚なので割とすぐに慣れました。1ヶ月位ずっと意識してやると抵抗なくなると思います。
4. 正しい R と L の発音ができているかどうかの確認
身近に英語ネイティブな方がいれば、自分の発音を聞いてもらうのが一番でしょう。私の場合はいなかったので、iPhone の Siri さんに向かってひたすら発音してました。これがね…最初は全く通じない!Siri さん、私のヘボい発音を全く聞き取ってくれませんでした(苦笑い)。
weather, lion, girl, friendly などの単語を iphone の Siri さんに向かってひたすら話す。
What’s the weather today?
Do you have a girlfriend?
など R や L の音の単語を含む文章を Siri さんに聞く。1ヶ月練習した後くらいからはかなり通じるようになりました。iPhone の Siri さんにぶつぶつ話している姿は、気持ち悪いし恥ずかしいので一人の時にやりましょう^^。
5. iPhone アプリで R と L の音の聞き分け練習
自分が正しく発音できるようになるとですね… びっくりなのですが、かなり R と L の音の違いを正しく聞き分けられるようになります。Youtube で日本人で著名な方の英語スピーチなどを聞いても、日本語カタカナ英語での残念な発音がちょっと気になりだします(笑。
さらに、R と L の聞き分け練習を集中的に行うのにとても良いのが、英語耳ゲー(English Ear Game)という iPhone アプリ。pray/play, right/light, grow/glow のような R と L だけ違う発音が似ている単語が音で出題されて、どちらの単語かを当てていくクイズ形式のアプリです。私は現在は、このアプリで大体8割〜9割以上は正解できるようになりました。
R と L の聞き分けの一番のポイントとしては、舌が上顎に付いている音かどうかを意識すると聞き分けやすいと思います。
6. それでも聞き分けられない場合
上述した English Ear Game の発音でもたまに出てくるのですが、発音する人によっては pray/play や right/light など R と L の音がとても聞き分けにくい場合があります。ドラマや映画などを見ていても、音がこもっていたり、特に米英語ではアメリカ南部のほうの英語は訛りがある地域もあるそうなので、そちら出身の俳優さんの英語でこもったり訛っていたりすると、私はいまだに全く聞き取れません。
なので、おそらくなのですが、聞き分けられない場合はもう文脈から判断するしかないのでは、と考えています。「プレイフォージャパン」と聞こえたら、たとえプレイの音が pray か play のどちらか分からなかったとしても、これはもう pray なわけですよ(pray for Japan)。日本のために遊ぶ(play for Japan)じゃ意味が通じませんので。
最後に・・。1, 2 の発音の基礎は最初の1,2ヶ月で集中して行いました。これは、ほんと1,2ヶ月でほぼ完璧にできるので、できるだけ英語学習の初期のうちにやっほうが良いと思います。3, 4, 5 の練習はいまだに継続しています。発音の基礎と英文法の基礎は、英語学習の初期に集中して徹底的にやっといたほうが、後々の学習効率が良いと考えています。各々どちらも本1〜2冊ずつ程度で十分なので、それほど時間はかかりません。以上、俺流な R と L の発音練習と聞き分け方法でした!
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- 初回公開日: 2014年4月25日
- 2件のコメント
とっても正統派の練習方法ですね!
成果が出ているそうで参考になります。
ところで、これは私の経験なのですが、[k] の音の後にR/Lが来た場合に聞き分けがし易いようですので、cream と clean を並べて交互に繰り返し聞いているとコツがつかみ易いみたいです。
なぜそうなのかというと、[k]の後には必ず無声の息だけの区間(aspiration)が続くので、これが助けになっているようです。つまり、次にRが来る場合とLが来る場合とでは、この息だけの区間の音色にも違いがあるようで、それが助けになってくれるようなのです。
私はこれを突破口にして RとLの聞き分けができるようになりました。
以上、少しでも参考になりましたら幸いです。
権兵衛さん、こんにちは!
コメント有難うございます^^ はい、発音に関する書籍を何冊か読んで、自分の隙間時間で練習できるようにアレンジしました。
なので、おっしゃるとおり正統派に近い方法だと思います。
> cream と clean を並べて交互に繰り返し聞いているとコツがつかみ易い…
なるほどです。これは知りませんでしたけど、確かに両者を聴き比べると音の違いが分かりやすいですね。有益な情報ありがとうございました!