- 更新日: 2015年4月30日
- Swift & iOS
CocoaPodsの使い方、iOSライブラリの管理ツール
Swift/iOS 開発の学習中なのですけど、iOS 開発においてはライブラリ管理に CocoaPods というツールを使うのがデファクト・スタンダードっぽい。Ruby における Bundler のようなツールで、Podfile(Bundler における Gemfile に相当)にインストールするライブラリを書いておくと、Xcode のプロジェクト毎に利用するライブラリを管理できます。
— 環境 —
Mac OS X Yosemite 10.10.3
CocoaPods 0.36.4
Xcode 6.3.1
CoreData のラッパーである MagicalRecord というライブラリを使いたかったので、CocoaPods を入れました。CoreData は iOS 開発で sqlite などデータベースを使う際の OR マッパー的なフレームワーク。MagicalRecord は、CoreData を ActiveRecord のように扱いやすくするライブラリです。
ということで、早速 CocoaPods のインストール。
CocoaPods のインストールとセットアップ
cocoapods は rubygem として作られているライブラリなので、gem install コマンドでインストールします。事前に ruby と gem コマンドが使える環境を用意しておきます。
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$ sudo gem install cocoapods |
rbenv で Ruby を管理している場合は、rbenv rehash を忘れずに。
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$ rbenv rehash |
これで、/Users/username/.rbenv/shims/pod が作られて pod コマンドが利用できるようになります。
続いて、cocoapods のセットアップ。
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$ pod setup Setting up CocoaPods master repo CocoaPods 0.37.0.beta.1 is available. To update use: `gem install cocoapods --pre` [!] This is a test version we'd love you to try. For more information see http://blog.cocoapods.org and the CHANGELOG for this version http://git.io/BaH8pQ. Setup completed |
cocoapods のバージョン確認。
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$ pod --version 0.36.4 |
Podfile に必要なライブラリを記述して pod install
次に Xcode のプロジェクトを新規作成、または既存の Xcode プロジェクトを使います。ターミナルで、CocoaPods でライブラリ管理を行う Xcode プロジェクトのディレクトリへと移動します。
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$ cd /path/to/XcodeProject/SwiftToDo |
今回は、Swift の練習用に ToDo アプリを作る Xcode プロジェクト(SwiftToDo プロジェクト)を利用しました。
Xcode プロジェクトのディレクトリ下で、pod init コマンドを実行し Podfile を作成する。
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$ pod init |
これで生成される Podfile が、Ruby の Bundler でいう Gemfile に相当します。
デフォルトの Podfile
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# Uncomment this line to define a global platform for your project # platform :ios, '6.0' target 'SwiftToDo' do end target 'SwiftToDoTests' do end |
インストールするライブラリを Podfile に書いていきます。今回は、データの保存先に CoreData を使う ToDo アプリということで、CoreData のラッパーライブラリである MagicalRecord をインストールします。
MagicalRecord を追加する Podfile
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# Uncomment this line to define a global platform for your project platform :ios, '8.3' target 'SwiftToDo' do pod 'MagicalRecord' end target 'SwiftToDoTests' do end |
CoreData は iOS 開発で利用できる DB(sqlite)用のフレームワークです。MagicalRecord は、CoreData を操作しやすくしたライブラリとなります。
Podfile に MagicalRecord を追加したら、pod install コマンドでインストールします。
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$ pod install |
これで MagicalRecord が Xcode プロジェクトにインストールされました。Podfile.lock や MagicalRecord 本体が入った Pods ディレクトリが作成されます。
また SwiftToDo.xcworkspace という名前の CocoaPods 利用のためのプロジェクトも同時に作成されるので、以降は既存の SwiftToDo.xcodeproj ではなくて、この SwiftToDo.xcworkspace を使います。
以下のコマンドで SwiftToDo.xcworkspace プロジェクトを開いて開発を進める。
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$ open SwiftToDo.xcworkspace |
あるいは、Dock の Xcode のアイコンを右クリック後 SwiftToDo.xcworkspace を選択して Xcode を起動するか、Finder から SwiftToDo.xcworkspace をダブルクリックするなど。
Xcode が立ち上がると、cocoapods でインストールしたライブラリがセットアップされた状態となっています。初期状態だと Pods ディレクトリなどの横に、はてなマーク(?)が表示されていたのですが、このはてなマークは Git の管理下に追加されていないファイルのマーク。
なので、ターミナルから git add すれば消えます。MagicalRecord などのライブラリが入っているディレクトリ Pods/ は、git 管理しない場合は .gitignore に指定すれば良いのかな。
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$ echo "Pods" >> .gitignore $ git add . $ git commit -m "pod install MagicalRecord" |
とやって、Xcode を再度起動すると、はてなマークが消えました。
- – 参考リンク –
- 生産性ガチアゲなオープンソースiOSライブラリ(終):iOSライブラリ管理の神ツール「CocoaPods」のインストールと使い方 (1/2) – @IT
- 「CocoaPods」で便利なiOSライブラリ管理 | tsuchikazu blog
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- 初回公開日: 2015年4月29日
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