- 更新日: 2013年7月25日
- CentOS & Linux
NTP サーバーのインストールと設定 〜 CentOS6
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時刻を同期させるために NTP サーバーを導入します。今回の場合、時刻参照先のサーバーを指定して時刻の同期のみを行い、時刻情報の提供は行わないように設定します。以下の2つの方法があります。1つ目の方法がお手軽ですが、今回私は2つ目の方法を採用しました。
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このエントリーは、CentOS 6.4 インストール~設定手順の目次 の一部です。
1つ目:ntpdate コマンドを cron に登録
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# yum install -y ntp |
以下のコマンドで、外部の時刻参照サーバーに問い合わせして同期できます。
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# ntpdate ntp.nict.jp |
そして、このコマンドを cron に登録して定期実行すれば、自動で時刻同期を行なってくれます。
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# vi /etc/crontab 10 * * * * root /usr/sbin/ntpdate ntp.nict.jp > /dev/null 2>&1 |
上記の cron を追加します。1時間に1回、毎時10分に時刻同期を行う設定です。
2つ目:/etc/ntp.conf に時刻参照サーバーを設定
ntpd をデーモンとして常時起動させておき、ntp の設定ファイルにて時刻の参照先サーバーを指定します。同時に、外部からのアクセスは参照先サーバーに指定したものだけに限定し、こちら側からは時刻を供給しないようにします。/etc/ntp.conf を編集して以下の内容にします。
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# yum install -y ntp # vi /etc/ntp.conf # 時刻のズレを記録するファイルの指定 driftfile /var/lib/ntp/drift # デフォルトで全てのNTPアクセス拒否 restrict default ignore # ローカルホストからはNTPアクセス許可 restrict 127.0.0.1 # ローカルネットワークからのNTP問い合わせを許可 restrict 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 nomodify notrap # 外部の参照先NTPサーバへのNTPアクセス許可 # serverで指定したサーバーをIPアドレスで指定、ラウンドロビンによる全てのIPアドレスを指定 restrict 133.243.238.163 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 133.243.238.164 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 133.243.238.243 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 133.243.238.244 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 210.173.160.27 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 210.173.160.57 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery restrict 210.173.160.87 mask 255.255.255.255 nomodify notrap noquery # 外部の参照先NTPサーバの指定 server ntp.nict.jp server ntp1.jst.mfeed.ad.jp server ntp2.jst.mfeed.ad.jp server ntp3.jst.mfeed.ad.jp # 認証の指定 authenticate no # 暗号化ファイル includefile /etc/ntp/crypto/pw # キーファイル keys /etc/ntp/keys |
上記のように /etc/ntp.conf を編集したら、ntpd を起動して自動起動の設定。その後、ntpq -p コマンドで ntp のステータスを確認します。
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# service ntpd start # chkconfig ntpd on # ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== ntp-a3.nict.go. .NICT. 1 u 11 64 1 22.877 -6.963 0.000 ntp1.jst.mfeed. 172.29.2.50 2 u 10 64 1 24.449 -6.795 0.000 ntp2.jst.mfeed. 133.243.236.19 2 u 9 64 1 24.425 -6.667 0.000 ntp3.jst.mfeed. 172.29.3.60 2 u 8 64 1 24.650 -6.634 0.000 |
まだ同期ができていません。10分ほど経ってからもう一度確認。
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# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *ntp-a3.nict.go. .NICT. 1 u 45 64 377 22.481 -1.913 1.499 +ntp1.jst.mfeed. 172.29.3.60 2 u 32 64 377 24.051 -1.636 1.222 +ntp2.jst.mfeed. 172.29.2.50 2 u 37 64 377 23.935 -1.882 1.232 +ntp3.jst.mfeed. 172.29.3.60 2 u 35 64 377 24.402 -1.439 1.399 |
*, + 印が表示されているので、同期されています。
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サーバ構築研究会の CentOS 本は、昔からお世話になっています。Linux の教科書は Linux の基本を学ぶのにおすすめです。
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