- 更新日: 2016年6月21日
- 日記
不動産屋さんと家賃交渉して自宅賃貸マンションの家賃を値下げしてもらった
当初のこちら側からの希望提示では、これまでより月額で1万円安い家賃希望を提出しました。結論から言うと交渉の結果、これまでより月額の家賃を2000円引いてもらうことができました。年間で24000円の節約になるので、美味しいフレンチに夫婦で2回は食べに行けるかな。
行った作業のまとめ
1. 不動産会社に家賃を下げて貰いたい旨を電話で連絡。この時その根拠も説明。
2. 不動産会社に出向き、大家さんに提出用の書類を記入。希望する家賃などを記入。
3. 不動産会社からの電話返答待ち、返答まで10日ほど待ちました。
4. 不動産会社から電話で「○○円なら可能です」と連絡。「それでOKです」と返事。
5. 不動産会社に出向いて、賃貸契約改定の覚書の書類を記入、署名・押印。
かかった時間は総計で1時間もかかっていません。うちから不動産屋さん近いのでその往復の移動時間も含めて。
ここでいう不動産屋さん(不動産会社)とは、今住んでいるマンションを仲介してもらった不動産会社。大家さん(貸主)と私(借主)の仲介を業務とする不動産会社ですね。基本的に、こういった仲介による賃貸契約の場合は、不動産屋さんに聞いた話によると、借主が直接大家さんと交渉することはできないらしい。個人的な伝手次第では可能かもしれませんが。こちらの要望を不動産会社にお伝えして、それを不動産会社が大家さんに伝える。そして、大家さんからの返答を不動産会社がこっちに回答する、という流れです。借主と大家さんとのコミュニケーションの間に、必ず仲介の不動産会社が入ることになる。
我が家のスペック
まずは我が家のスペック
物件:6階建て賃貸マンション
築年数:築12年(入居時築6年)
居住年数:6年目
広さ:2LDK、約60㎡
家賃+駐車場:6万円台後半(家賃交渉前)
場所:熊本市中心街から半径5Km以内、国道沿い近く
立地:近隣に商業施設や病院、バス停、金融機関、学校などひと通り揃ってて好立地。
関東の方からすると家賃の安さに驚かれるでしょうけど、熊本はこんなもんです。月家賃が10万円以上の賃貸物件なんてほとんどありませんから。関東の友人・知人の話だと、同条件の物件でも関東だと平気で15万や20万とかすると聞いたことがありますので、田舎者からするとひぇーってなる。そろそろ引っ越したい気もするのですけど、家建てるか?とか実家の家どうすんの?とか、荷物多くて引越し面倒とかで、重い腰が上がらない中だらだらしてます。
そもそもなんで家賃交渉をしようと考えたか
入居した当初は比較的新しく人気物件っだった我が家のマンションも、2,3年前から空き部屋がちらほら目につくようになってきました。賃貸物件は、築10年あたりが入居率に影響するのかもしれません。そして今回、私が家賃交渉に踏み切った最大の理由は、少し以前に同マンションの新規入居募集の広告の家賃が随分と値下げされていたのを目にしたからです。
この実勢家賃が下落している証拠は、家賃交渉の際には強力な根拠となり得ます。なので、「行った作業のまとめ」で書いた 1, 2 の不動産屋さんと実際に話した際には、この点を家賃交渉の根拠の中心として話して、大家さんにお伝えをお願いしました。また、希望家賃を提示する際の基準にもしました。
また二点目の理由として、昨年宅建の資格をとって以来、実は家賃交渉は借主の権利として当然に認められていることを知ったから。法律に定められていたとしても、家賃交渉って本当に可能なのか?と、自分自身で試してみたい好奇心も大きかったです。
賃貸マンションなど建物の賃貸借契約には、すべて借地借家法という法律が適用されます。そしてこの借地借家法は、基本的に借主の味方で、借主が不当に損害を被るようなことがないように定められています。法律を知ると得するという貴重な経験だったかもしれません。もちろん借主側にも借主としての義務と責任が定められていますが。
借地借家法によると、地代・家賃の増減額請求については、公租公課の増減や経済事情の変動、近隣地代・賃料と比較して不相当となった場合は、地代・家賃等の増額請求、減額請求をすることができる、と定められています。また契約時の特約で、当事者が増額請求しないとした場合は、その契約期間内は増額請求はできません。これに対し、減額しない旨の特約が定められていた場合でも、それは無効として扱われ減額請求が可能です。つまりどんな場合でも減額請求はできると。借地借家法は借主の味方です。
実際の家賃交渉の作業は面倒か?
全く面倒ではありません。言葉話せれば誰でもできる。大家さんと直接交渉だとガチ勝負になって大変かもしれませんが、私が行った手順のように仲介の不動産会社にお願いする手順、冒頭の”行った作業のまとめ”に書いた手順であれば本当に簡単。あとは不動産会社の担当次第かもしれませんね。人当たりが良くて熱心な担当の方であれば理想。私がお世話になっている不動産会社の方は皆丁寧でした。
実際の作業手順は、”行った作業のまとめ”1〜5だけ。なにか不明な点や分からないことがあれば、不動産屋さんに聞くと良いでしょう。まともな会社であれば、仕事ですから真面目に受け答えてくれるはずです。
家賃交渉の結果
先に書いちゃいましたけど、2000円家賃を引いてもらうことができました。1万円引いて欲しいと希望を出したのですが、まあ世の中そんなに甘くはありません。
家賃交渉前は、家賃+駐車場の月引き落とし額が6万円台後半でした。そして1万円引いた5万円台後半の希望価格を提示して、大家さん側は2000円値引きであれば応じるとの返答。私の方もそれに同意して、値下げ幅で月2000円家賃を下げることができました。希望の値下げ幅からすると2割達成で全然駄目なわけですが、初めての家賃値下げ交渉だし、正直家賃交渉って可能なんだろうかと半信半疑だったこともありまして…。更に粘れば更に値引きも可能だったかもしれませんが、ぶっちゃけ面倒くさいですし、大家さんの許容範囲で構わないと考えていたこともあり、まあこんなもんですかね〜と一応納得して終了。
借地借家法を読むと分かるんですが、協議・交渉の結果に不服である場合、調停や裁判に訴えるという方法もあります。ただし調停前置主義が原則です、なんでも穏やかに解決するほうがいいですから。地代・家賃等の増減額請求権の他にも、造作買取請求権や建物買取請求権など借主の味方となる権利があるので興味があれば調べてみると良いかもです。
今回、私の場合は、値下げされていた新規入居募集の広告という、物件価値の下落を客観的に証明できる根拠がありました。なので、こういった物件価値が下落して、実際に入居家賃が下がっているという証拠があれば交渉しやすいと思います。ここは不動産屋さんもおっしゃっていたのですが、根拠がなければ家賃を下げてもらうのはなかなか難しいと。そして家賃引き下げに大家さんが応じてくれる場合でも、その値引き額は多くの場合は1回の交渉につき1000円〜3000円とかの幅らしい。交渉するのであれば、事前に不動産会社の掲示板や看板、会社のサイト、不動産や賃貸物件の雑誌、チラシや地域誌の広告、不動産検索サイトなどで自宅物件や近隣の同条件物件の家賃相場を抑えておくことは必要かと思います。
希望と同条件までの値下げを引き出すのはなかなか難しいかもしれませんが、そんなに時間や労力がかかることでもないので、興味を持たれた方はトライしてみる価値あるかもです。特に同じ賃貸物件に長く住まれている方は、物件価値が下落している可能性が高いのでチャンスありかもしれません。では、賃貸派の人がんばってください!
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